ジャムに使う材料は田舎家そらしどでとれた農薬不使用の果物と野菜です。
果樹は過去に祖父母が植えたものです。今は祖父に教えてもらいながら世話をしたり収穫をしたりしています。
もともと祖父母が自分達が食べる為に、また家族の喜ぶ顔が見たいからと植えたものですので、果物農家のように沢山植えている訳ではありません。
その為、収穫量はかなり少ないですが、代わりにひとつひとつを丁寧に管理するようにしています。
旬の一番美味しい時に収穫するため、ジャムも素材のよさがよく出たジャムになります。
苺や人参、生姜など畑で育つものには、ちょっとしたこだわりがあります。
まず不耕起栽培で育てています。不耕起栽培というのは「農地を耕さずに作物を栽培する」方法です。
次に、野草と適度に共生させたり、伸びてきた草を刈り取って畑に残したりしています。
また、米ぬかを与える等、有機質肥料を使って育てています。
畑に残した草や米ぬかはミミズや微生物などの土壌生物に分解され、土はどんどんよい状態に変わっていきます。
耕さないことで土壌中の生き物も豊かになっていきますし、適度に草を残すことで地上の環境も自然と生き物のバランスがとれます。
おかげで農薬を使わずに育てることができます。
私は、畑仕事を本格的にするようになってから、虫が大好きになりました。土の中の虫も地上の虫もです。
一緒に土を作ったり、受粉を手伝ってくれたり、なんだか一緒に仕事をしてくれる相棒のような気になるからです。
もちろん虫に作った作物を食べられてしまうこともあります。
でも、ほんの少しのお裾分けと思って今ではその関りを楽しんでいます。
そんな環境で逞しく育った野菜や果物は味も良いです。
春は「梅」「苺」「すもも」から始まり、夏は「ブドウ」「人参」、秋は「生姜」「柿」、冬は「キウイ」「柚子」「みかん」「人参」。
ひとつひとつ収穫し、煮詰め、瓶詰めをして田舎家そらしどの天然そだちジャムになります。
みなさんの食卓に少しでも「おいしい時間」をお届けできれば幸いです。